※作文中の名称は全て仮名です。


私達のまち

鹿屋ツーリズム小学校 六年 鹿屋 緑
「うわぁ、きれいな海。」
「いつも、見ている所だから、これがぼくたちにとっては、ふつうだけどね。」
そう言いながら、父は、とてもうれしそうです。
 私の家は、数年前から一年に七、八回鹿児島県外からの修学旅行生の民泊受け入れをしています。私の家に来ると、みんな家から海が見えることにこうふんします。それだけで、とても感動するみたいです。
 受け入れを始めたころ、都会の中学生や高校生は、なぜ、私達のように観光地やホテルに行かないのだろうと不思議に思っていました。  母は、修学旅行生が来ると、いつも夜ご飯にカンパチをさばいて見せます。それをつかったあぶり丼は、私も大好きです。他にも、エビのかきあげ、落花生豆ふなど、全部鹿屋でとれたものを使ってつくります。みんな、「うまっ、めちゃうまい。こんなん初めてやわ。」「このしょう油、うまいなぁ。」 と言いながら、とてもおいしそうに食べます。都会には、こんな食べ物はないのかと思うくらいに喜んでいるのを見て、私も、ほこらしい気持ちになります。
 食事の後は、家族みんなで鹿児島弁を教えながら遊びます。「よかにせ」 「わっぜぇうんめ」 「むぜ」など。大笑いしながら鹿児島弁で話します。  また、お兄さんやお姉さんたちが来ると、いつも荒平天神に行ってお参りをしたり貝がらを拾ったりします。そして、拾った貝がらを使ってフォトフレームを作ります。作りながらお兄さんたちは、「めちゃ楽しかったなぁ。」「最高やん。」と、とても楽しそうです。 「緑ちゃんたち、こんな所に住めていいな。」
 私の家の近くには、コンビニエンスストアや遊園地はありません。でも、海がきれいで、泳いだりつりをしたりすることができるし、食べ物はおいしいので、私はだんだん鹿屋が好きになってきました。それは、両親が修学旅行生の受け入れをしてくれたおかげだと思います。都会から鹿屋に来るお兄さん・お姉さんたちは、修学旅行の短い期間に、長い間鹿屋に住んでいる私達にとって当たり前のことでも、とてもめずらしいことなんだと思います。
「また会おうね。ありがとう。」
 お別れの時は、あっという間にやってきます。
「大人になったら、また遊びに来るね。」
 これからは、鹿屋だけでなく他の県や国のことも進んで調べ、鹿屋の良さを自分でしょうかいできるようになりたいです。